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富岡製糸場
11月6日、富岡製糸場を見学してきました。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は平成26年6月25日に世界遺産に登録されました。
写真は東置繭所(明治5年建築長さ104.4m 幅12.3m 高さ14.8m)。
1階は事務所・作業所などとして使い、2階に乾燥させた繭を貯蔵しました。
建物は、木で骨組みを造り、柱の間に煉瓦を積み上げて壁を造る
「木骨煉瓦造」という工法で建てられています。
こちらは首長館(明治6年建築 建坪320坪)
指導者として雇われたフランス人、ポール・ブリュナが家族と暮らしていた住居です。
この繰糸所(明治5年建築 長さ140.4m 幅12.3m 長さ12.1m)は
繭から生糸を取る作業がおこなわれていた場所です。
創業当初はフラン式の繰糸器300釜が設置され、世界最大規模の製糸工場でした。
小屋組には「トラス構造」という従来の日本にはない建築方法を用いているそうです。
そのため、建築内部は、中央に柱のない広い空間が保たれています。
現在は昭和40年代以降に設置された自動繰糸機が綺麗に保存されています。
当時の日本は明治維新を迎えたばかりでした。
殖産興業政策を掲げた政府がきゅうむとしたのは、輸出品の要であった生糸の
品質改良と、大量生産を可能とする器械製糸工場の導入と推進でした。
当時の工女の日常を記した『富岡日記』その元となった感想録の著者である
横田英をはじめとする工女の活躍が、絹産業ひいては日本の近代化に
大きく貢献しました。